美肌ステップ ~第5ステップ-5~

【第5ステップ-5】
効果的なサプリメント活用法
〜“なんとなく飲む”を卒業しよう〜
「サプリメント、なんとなく飲んでいます」
――外来でもよく聞く言葉です。
でも、サプリメントは
“飲めば効く”魔法の薬ではありません。
本当に身体を変えるためには、
「何が足りないのか」を見極め、
「何を」「どれだけ」「いつまで」補うのかを、
医学的に設計する必要があります。
“サプリは一生飲み続けるもの”ではない
理想は食事から栄養素を摂ること。
でも、体調が悪化している時期や、
検査で明らかに不足がある場合には、
高濃度の栄養補給が必要です。
このとき、サプリメントが非常に有効な手段になります。
ただし、症状が改善し、栄養状態が整ったら、
サプリメントは減らしていくのが基本方針。
必要な時期に、必要なものを、必要な量だけ。
それが“効くサプリ”の使い方です。
“ドラッグストアのサプリ”に要注意
ドラッグストアやネットで
簡単に手に入るサプリメントには、注意が必要です。
なんと、100種類中42種類のサプリが
「胃の中で崩壊せず」吸収されなかったという
調査結果もあります
(令和元年8月1日・国民生活センター報告)。
つまり、
飲んでも便として出てくるだけのサプリメントが
多く存在するということ。
さらに、
記載されている栄養素が実際に含まれていなかったという
ケースも多いとの市場調査結果も。
効果どころか、
余計な添加物で体に負担をかけてしまうこともあります。
だからこそ、
サプリメントはきちんと製造・品質管理された
信頼できるメーカーから選ぶことが何よりも大切なのです。
私が実際に活用しているサプリ
私自身やクリニックでの患者さんに用いるサプリは、
原材料・添加物・製造過程において
厳しい基準をクリアした医療用サプリメントです。
たとえば――
・慢性疲労のある方には、
ミトコンドリアを活性化するCoQ10やマグネシウム
・糖質代謝を促すためにビタミンB群
・リーキーガットにはグルタミンやビタミンA、亜鉛
…といったように、
症状と検査結果に合わせてカスタマイズしています。
“足りないもの”だけを、必要なだけ補う
サプリメントは、効かせ方にコツがあるのです。
同じビタミンCでも、
合成と天然では生体利用率が違うこともあります。
錠剤よりもパウダー、液体、リポソームの方が
吸収が高いケースもあります。
また、胃酸が少ない方ではサプリの吸収そのものが
うまくいかないため、まずは消化機能の回復から
行う必要もあります。
まとめ:サプリメントは“武器”、
でも“基盤”は食事と生活習慣
最後にもう一度お伝えしたいのは、
サプリメントは、
食事・睡眠・運動の“補助”であって、
“主役”ではないということ。
検査をして体の状態を見極めた上で、
目的をもって適切なサプリを選び、改善したらやめていく。
これが、私の実践している
“本当に効かせるサプリメント活用法”です。
次回は、自律神経を整える私自身の具体的な実践法を
お伝えしますね。
あなたに合ったステップで、
美肌と健康を手に入れていきましょう。