乾燥肌、本当の理由。

【美肌ステップ1-25】
空気が乾燥する時期はもちろん、
季節を問わず「お肌がカサつく」
「一年中つっぱっている感じがする」
そんな声を耳にすることがよくあります。
乾燥が気になると、
保湿力の高い美容液やクリームを重ねたくなったり、
今よりもっと合う化粧品があるのでは…と
考える方も多いのではないでしょうか。
実はあまり意識されていませんが、
その乾燥が、毎日何気なく使っている
化粧品そのものによって引き起こされている、
という側面があるのです。
今回は、
自分では気づきにくい「乾燥肌の本当の原因」に
目を向けながら、お肌が本来持っている自ら潤う力を
取り戻すための、シンプルな習慣をお伝えしていきます。
乾燥の引き金は「合成界面活性剤」
~知らずに続けている肌バリアへの負担
乾燥肌の背景にある大きな要因のひとつが、
合成界面活性剤です。
名前は聞いたことがあっても、
「実際に肌で何が起きているのか」は、
あまり知られていないかもしれません。
合成界面活性剤は、
水と油のように本来なじまないものを
結びつける役割を持つ成分。
メイクを浮かせて落とすクレンジングや、
泡立ちのよい洗顔料などに、
ほぼ欠かせない存在として使われています。
問題なのは、その働きがとても強いため、
お肌の大切なバリア機能まで壊してしまうこと。
私たちの皮膚は、細胞がレンガのように積み重なり、
その隙間を「細胞間脂質」という
セメントのような物質が埋めることで、
外部の刺激から肌を守り、
内部の水分が逃げないように守っています。
合成界面活性剤は、
このセメント部分を少しずつ溶かしてしまいます。
その結果、肌には隙間ができ、
水分を蓄えられない状態へと傾いてしまうのです。
もし毎日のクレンジングで
この状態を繰り返していたとしたら、
いくら上から高価な化粧水やクリームを重ねても、
ザルで水をすくうようなもの。
潤いはどんどん逃げていってしまいます。
「水で洗い流せる」クレンジングを
一度立ち止まって見てみる!
オイル、クリーム、ジェル、ミルク…形状はさまざまですが、
水ですっきりと洗い流せるクレンジング剤は、
合成界面活性剤の力で乳化させています。
それはもはや「洗浄剤」そのもの。
その特徴に一度目を向けてみることが、健やかな肌への小さな一歩になるかもしれません。
「無添加」という言葉の受け取り方
「無添加と書かれているクレンジングを
使っているから安心」──そう感じている方も、
きっと少なくないと思います。
一度、成分表示をじっくりと眺めてみてください。
「無添加」という表示があっても、
洗浄や乳化のために複数の合成界面活性剤が
使われているケースは珍しくありません。
「石油系ではない」という点だけが
強調されることもありますが、
成分の由来に関わらず、
肌への働きは同じ方向に作用することもあるのです。
「セラミド化粧品」が乾燥を招く?
「乾燥肌にはセラミドが良い」というのは、
もうすっかりおなじみの知識かもしれません。
確かに、
セラミドは先ほどお話しした細胞間脂質の主成分で、
肌の水分保持に欠かせない大切な物質です。
ただ「足りないなら化粧品で補えばいい」
という考え方には、
少し立ち止まって考えたい点があります。
セラミドは水にも油にも溶けにくい、
とても扱いが難しい成分。
化粧水や美容液に配合するためには、
何が必要になるでしょう?
…そう、ここでも登場するのが「合成界面活性剤」です。
肌のバリア機能を支えるセラミドを肌に届けるために、
肌のバリア機能を壊す合成界面活性剤を使う。
これでは本末転倒ですよね。
さらに、近年では「ナノ化」されたヒト型セラミドなど、
より浸透しやすいように加工されたものもありますが、
本来入るはずのない肌の奥深くまで、
さらには血中に入り込んでしまった場合、
体にどんな影響があるのか、
まだ分かっていないことも多いのです。
本当に目を向けたいのは、
外からセラミドを「与える」ことではなく、
自分の肌がセラミドを「作り出せる」環境を
整えてあげることなのです。
もうひとつの身近な存在「お湯」
合成界面活性剤ほど強い作用はありませんが、
乾燥と無関係ではない身近なものが、もうひとつあります。
それが、毎日使っている「お湯」です。
お湯で顔を洗うと、温かくてほっとしますよね。
ただ、お湯の温度が高すぎると、
肌が自ら作り出した天然保湿成分(NMF)や
必要な皮脂まで、一緒に流れてしまいます。
お湯には、油分や保湿成分をゆるめて落とす性質が
あるため、洗顔後につっぱりを感じる場合は、
「落としすぎ」という肌からのサインです。
日常の中で、こんな習慣に心当たりはありませんか?
どれも「ついやってしまいがち」なことばかり。
でも少し意識を向けてあげるだけで変えられる習慣です。
今日からできる、
ささやかないたわりとして取り入れてみてください。
今日からできる! 意識しておきたいこと
肌の潤いを取り戻すために大切なのは、
何かを足すことではなく、肌の力を邪魔しないこと。
そしてもうひとつ、
忘れてはいけないのが、日々の食事です。
肌の潤いを守るセラミドは、
私たちの体の中で作られているもの。
だからこそ、もととなる栄養を、
日々の食事からしっかり届けてあげることが大切です。
肌は、毎日の積み重ねを静かに映し出してくれる存在です。
必要以上に手を加えなくても、
肌は自分のリズムを覚えています。
頑張りすぎず、小さな「やさしい選択」を重ねていく。
それが、乾燥から卒業するための、
一番自然で確かなステップです。
【第1ステップ: 実は気がついていない、
肌に負担をかけている化粧品をやめる】


