「シャンプー」の成分が肌に与える隠れた負担

【美肌ステップ1-22】
 
「背中のニキビがなかなか治らない」

「生え際やフェイスラインに、

よくプツプツができてしまう」…

どんなに気をつけていても、

なぜか繰り返してしまうことありませんか?

もしかしたら、

その原因は毎日使っている

シャンプーやトリートメントにあるかもしれません。

今回は、

そんな繰り返すニキビを和らげていくヒントとして、

ヘアケア製品とお肌の間にある

『見えないつながり』 についてお伝えしていきます。

 


 

なぜシャンプーが肌荒れの原因になるの?

 

シャンプーの役割は、髪や頭皮の汚れを落とすこと。
そのため多くの市販シャンプーには、

洗浄成分として 合成界面活性剤 が使われています。
この成分は洗浄力が強く、汚れをしっかり落とす一方で、

お肌を守る大切なバリア機能である皮脂膜や角質層まで

洗い流してしまうため、敏感肌の方には負担となることも。

身近な例として、

洗濯洗剤ですすいだ後の衣類に残ったわずかな成分でさえ、

肌荒れの原因になることがあります。
同じように、シャンプーやトリートメントの成分も、

すすいだお湯が顔や背中を伝うだけで

肌に刺激になる可能性がある ということです。

 


 

「肌に優しい」の落とし穴

 

最近は「ノンシリコン」「アミノ酸系」など、

肌に優しいとされるシャンプーをよく見かけます。

でも、そのイメージは本当に正しいのでしょうか?

 

 

■ノンシリコンシャンプーは安全?

 

「ノンシリコンを使っているのに、頭皮がかゆい…」
そんな声は珍しくありません。
多くの方が「ノンシリコン=頭皮に優しい」

思い込みがちですが実際にはそうとは限りません。

シャンプーでいちばん問題になるのは、

髪をなめらかにするコーテイング成分のシリコンではなく、

強力な合成界面活性剤なのです。
主成分の洗浄力が変わらない限り、

「ノンシリコンだから安心」とは言えないのです。

 


 

■ アミノ酸系シャンプーなら大丈夫?

 

アミノ酸系は比較的マイルドですが、

これも 合成界面活性剤の一種 であることに

変わりはありません。
肌に付着すれば、

バリアを壊して肌荒れを起こす可能性があります。
つまり、『名前の優しさ=肌への安全性』では

ありません。

 


 

■ 頭皮マッサージクリームの落とし穴

 

最近は、シャンプー・リンス・頭皮マッサージが

一つでできる便利な製品も多く見かけます。

けれど、それはつまり──

合成界面活性剤やコーティング成分が

たっぷり入ったクリームを、

頭皮に長時間揉みこんでいる ということ。

洗い流す前提の成分が長時間触れると、

頭皮への負担は大きくなってしまいます。

「便利だから」という理由で選んだものが、

かえって肌荒れを悪化させることもあるのです。

 

 

 


 

あなたの肌トラブル、シャンプーが原因かも?

 

では、具体的にどのような肌トラブルが

シャンプーと関係しているのでしょうか。

 

■ 背中ニキビ

 

背中ニキビの大きな原因は、

トリートメントが背中につくこと。
髪をなめらかにする 陽イオン(カチオン)界面活性剤 は

刺激が強く、洗い流しても背中に残りやすいため、

毛穴詰まりや炎症の原因になります。

 

 

■ 顔のニキビ・生え際の肌荒れ

 

シャンプーやリンスが顔につくのはもちろんNGですが、

見落としがちなのが 手に残ったトリートメント
手に残った成分が、スキンケア中に顔へ移り、

意図せず化学成分が付着しているケースは本当に多く、

原因不明の肌荒れにつながっていることも少なくありません。

 

 

■ 頭皮の赤み・かゆみ・フケ

 

強い合成界面活性剤は頭皮バリアも壊してしまいます。


その結果──


・頭皮が乾燥してかゆくなる
・刺激に弱くなり赤みが出る
・ターンオーバーが乱れフケが出やすくなる


といった症状が起こりやすくなります。

さらに、

洗髪後にシャンプー成分が頭皮に残ってしまうと、

その刺激で炎症が長引き、

慢性的なトラブルにつながることも。

 


 

今日からできる、お肌を守る洗髪法

 

「じゃあ、どうすればいいの?」という方へ
まずは 無理なく始められる方法 をまとめました。

 

 

■ STEP1:洗い方を変えてみる

最も大切なのは、

シャンプーやトリートメントを

顔・背中に触れさせないこと

洗うときは上を向き、

すすぎのお湯が肌を伝わないようにするだけで

負担はグッと減ります。

 

 

■ STEP2:余裕があれば「石鹸洗髪」に挑戦

根本から肌トラブルを改善したい方には、

石鹸洗髪がおすすめです。
最初はゴワつきやベタつきが出やすいですが、

これは頭皮が本来の状態に戻ろうとしているサイン

続けると驚くほど快適になりますよ。

 

 

では、ここから石鹸洗髪の基本の流れをご紹介します。

 

■石鹸洗髪の基本ステップ

 

 1. ブラッシング:ほこり&絡まりをオフ

 2. 予洗い:お湯だけで頭皮をしっかり洗う

 3. 石けん洗い(2回):1回目は軽く、

     2回目でしっかり泡立てて

 4. すすぎ:石けんが残らないよう丁寧に

 5. クエン酸リンス:お湯にクエン酸を溶かし、全体に

 6. 仕上げすすぎ:軽く流して終了

 

 

 


 

ずっと悩んでいた肌トラブルが、

毎日使っているシャンプーが原因だった──
そんなケースは、とても多いもの。


「髪はシャンプーで洗う」という当たり前の習慣も、

お肌のために一度見直してみてください。
 
今の肌を大切に育てたい方も、

これから変えていきたい方も、

今回のお話が小さなヒントになれば嬉しいです。 

 

 

 

【第1ステップ: 実は気がついていない、

肌に負担をかけている化粧品をやめる】

 

 

 

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