タオルの拭き方で肌は変わる

【美肌ステップ1-21】 

 
ていねいに洗顔をして、さあタオルで顔を拭こう…
その瞬間から、もし肌への負担が
始まっていたとしたら──。
 

今回は、洗顔後の「タオルオフ」について、

毎日の習慣を少し見直すきっかけになれば…

という思いでお伝えしていきます。

 


 

1. ゴシゴシ「摩擦」は肌にとって一番の負担

 

まず、一番基本的でありながら、

最も大切なことからお伝えします。


それは──肌は絶対にこすらないこと。
 
洗顔後、タオルでゴシゴシと顔を拭いていませんか?
「しっかり水分を取りたい」

という気持ちはわかるのですが、

それはお肌にとって非常事態です。

私たちの皮膚の一番外側にある角質層は、

わずか0.02mmという、

ラップフィルムほどの薄さしかありません。
この薄いバリアが、

外からの刺激や乾燥から肌を守ってくれているのです。

 

タオルでゴシゴシこすることは、

この大切なバリア機能を物理的に傷つけてしまうもの。

バリアが壊れると、肌は無防備になり、乾燥、赤み、

ヒリヒリ感、そして、

さらなる肌荒れへとつながることもあります。

 

 

摩擦は、美肌を目指す上で、まず最初に手放したい習慣のひとつです。


 

2. そのタオル、雑菌が増えやすい環境かも?

 

「毎日洗っているし大丈夫」と思っていても、

タオルには目に見えない雑菌が残っていることがあります。
一度使って湿ったタオルは、

雑菌にとってとても居心地のいい場所。

特に、浴室に掛けっぱなしになっていると、

温度と湿度が保たれ、繁殖が一気に進んでしまいます。

 

顔についた皮脂や角質は、雑菌のエサになりやすく、

放置すればどんどん増えていきます。

そんなタオルを翌朝また使うと、

知らないうちに雑菌を肌に広げてしまうことに…

 

これが、ニキビ・吹き出物・原因不明の赤みやかゆみに

つながることがあります。

もし肌の調子が安定しにくいなら、

タオルの衛生面が影響している可能性も。

 


 

3. 洗剤や柔軟剤の「残留成分」にも注意を

 

タオルそのものの衛生面だけでなく、

洗濯の段階で残ってしまう成分にも

気をつけたいところがあります。

 

洗剤や柔軟剤に含まれる化学成分は、

すすぎだけでは完全に落ちきらず、

タオルの繊維に残りやすいという特徴があります。
特に「香りが長続きする」タイプの柔軟剤は、

成分が繊維に留まるように設計されているため、

残留しやすい傾向があります。

 

そして、洗顔後の肌は皮脂膜が洗い流されていて、

とても無防備な状態。
その肌に、化学成分が残ったタオルが触れると、

成分が付着し刺激の原因になることがあります。

 

 

 

【タオルに残りやすい主な成分】

 

・合成界面活性剤
洗浄力が強く、刺激になりやすい成分。

タオルに残ると負担に。

 

・蛍光増白剤
汚れを落とすのではなく白く見せるための染料。

繊維に残留しやすい。

 

・柔軟剤の成分(香料・界面活性剤)
衣類に残りやすく作られていて、

敏感な肌には刺激につながりやすい。

 

こうした成分がわずかでも残ったタオルで拭くと、

肌がヒリつく、赤くなる、乾燥しやすいといった

トラブルの原因になることも…。

 


 

4. 「タオルをやめる」だけで肌が変わる理由

 

ここまで見てきた 「摩擦」「雑菌」「化学物質」 という

3つの要因を考えると、特に肌が敏感な方にとって、

洗顔後にタオルを使うという行為が、

どれだけ負担になりやすいか…

イメージがついてきたかもしれません。

 

どんなに肌にやさしい洗顔料を選んでも、

最後の拭くというステップで刺激を与えてしまうと、

スキンケアの効果が十分に生かされません。

 

もし、何をしても肌の調子が整わないと感じているなら──

 

思い切って「洗顔後にタオルで顔を拭かない」

という方法を試してみるのもひとつです。

 

たったそれだけでも、

肌が本来の落ち着きやすさを取り戻していく…

そんな変化を感じられる可能性があります。

 


 

5. 究極の肌思いな拭き取り方

 

「タオルを使わないなら、何で顔を拭けばいいの?」
そう思う方も多いと思います。
私がいちばんおすすめしている方法が、

ティッシュペーパーや

キッチンペーパーを使った拭き取りです。

 

 

ペーパー類を使うメリット

・衛生的: 毎回新品を使えるので、

 雑菌が気になる心配がありません。

・摩擦が少ない: 吸水性が高く、押さえるだけで

 水分が取れるため、こすらず肌に優しい。

・化学成分の残留がない: 洗剤や柔軟剤の残留を

 気にする必要がありません。

 

 

⚠ペーパー類を使うときの注意点

 

できれば、

無漂白タイプのキッチンペーパーがおすすめです。
ロールタイプは、巻き始めと終わりの糊部分が

肌への刺激になることがあるため、

その部分を避けて使ってください。

 

そしてもうひとつ。保湿剤入りティッシュは、

しっとり感を出す成分が肌に残りやすく、

敏感な状態の肌には負担になりやすいため

避けるのが安心です。

ペーパー類に切り替えるだけで、
洗顔後の刺激を大幅に軽減できます。




 

6. どうしてもタオルを使いたい方へ

 

「やっぱりタオルのふわふわ感が好き」
「ペーパーを使うのは少しもったいない気がする」
そんな気持ちも、もちろんわかります。

 

もしタオルを使い続けるのであれば、

肌への負担をできるだけ減らすために、

次の工夫を取り入れてみてください。

 

 

■タオルを使うときの4つのポイント

 

 

 

 

 

 

これらの工夫をするだけでも、

肌への負担はかなり軽くなります。

 


 

肌荒れの原因は、日常のほんの小さな習慣に。

 

摩擦・雑菌・化学物質。この3つのリスクを避けるため、

今日からタオルオフの仕方を見直しませんか?

 

小さな見直しこそが、

健やかで美しい肌への確かな一歩となります。

 

 

 

 

【第1ステップ : 実は気がついていない、

肌に負担をかけている化粧品をやめる】

 

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