美肌ステップ ~第4ステップ-8~

【第4ステップ-8】

重金属が美肌を蝕む理由

 

〜水銀・鉛・カドミウム…見えない毒の正体とその対処法〜

 

「スキンケアを見直して、食事にも気をつけているのに、

なぜか肌荒れが改善しない…」
そんな方に注目していただきたいのが、

体内に蓄積した「重金属」の存在です。

 

私たちは日常生活の中で気づかぬうちに、

銀・鉛・カドミウム・ヒ素・アルミニウムなどの

有害金属を体内に取り込んでしまっています。
そしてこれらの物質は、

解毒が難しく体内に長く留まりやすいため、

肌・脳・ホルモンにまで悪影響を及ぼします。

 

 


 

なぜ重金属は肌に悪いの?

 

重金属が体に蓄積すると、

以下のような“肌へのダメージ”が起こります:

 

 

酸化ストレスの増加

 

重金属は活性酸素を大量に発生させます。
その結果、皮膚の細胞が酸化・老化しやすくなり、

シミ・くすみ・乾燥・炎症といったトラブルを

引き起こします。

 

 

栄養素の働きをブロック

 

水銀や鉛は、亜鉛やセレン、マグネシウムなどの

美肌に必須なミネラルの吸収・利用を妨げます。
つまり、どんなに良い栄養を摂っても、

“効果が出にくくなる”のです。

 

 

ホルモンバランスを乱す

 

特に鉛やカドミウムは、

内分泌かく乱作用(環境ホルモン)を持ち、

PMSや更年期症状を悪化させる可能性も。

 

 

ミトコンドリアの機能不全を起こす

 

 重金属はミトコンドリア内でのエネルギー(ATP)を

産生するクエン酸回路や電子伝達系の正常な働きを阻害し、

エネルギー産生を低下させます。

 

 


 

どこから入ってくるの?

 

重金属は、意外なところから私たちの体に入ってきます。

 

重金属

主な摂取源

水銀

魚介類(特にマグロ・カジキなど大型魚)、歯の詰め物(アマルガム)

古い水道管、輸入陶器、鉛含有の化粧品や顔料

カドミウム

タバコの煙、汚染された土壌の野菜や穀物

アルミニウム

アルミ鍋、アルミホイル、制汗剤、ワクチンの添加物

ヒ素

汚染された水や米、除草剤、海産物

 

 

 


 

症状チェック:あなたの肌荒れは重金属のせい?

 

以下に該当する方は、

重金属の蓄積が関与しているかもしれません:

 

・スキンケアや食事を整えても肌荒れが改善しない

 

・慢性的な疲労感・頭痛・集中力低下がある

 

・PMS(月経前症候群)や更年期症状が重くなった

 

・子ども時代に水銀の詰め物(アマルガム)を入れていた

 

・歯に金属の詰め物がある

 

・大型魚をよく食べる or 過去にタバコを吸っていた

 

・鉛管の古い家に住んでいたことがある

 

 


 

どうすれば体から排出できるの?

 

 

基本は「入れない」こと

 

まずは摂取経路を断つことが最優先です。
特に大型魚の過剰摂取、古い調理器具、

タバコ、制汗剤には注意を。

 

 

デトックスを助ける栄養素を摂る

 

・グルタチオン(抗酸化&解毒の要)

・NAC・ビタミンC・セレン(肝臓での解毒サポート)

・亜鉛・マグネシウム(重金属の排出に不可欠なミネラル)

・クロレラ・スピルリナ(自然なキレート作用)

・食物繊維・水分(便からの排出促進)

 

 

腸内環境を整える

 

便秘があると、排出できるはずの毒素が

再吸収されてしまいます。
デトックスの土台として、まずは腸を整えましょう。

 

 


 

まとめ

 

重金属の蓄積は、肌の炎症やくすみ、ホルモンの乱れを

引き起こす“見えない敵”です。
一見、スキンケアとは関係がなさそうに見えて、

実は肌荒れが慢性化する原因になっていることも

少なくありません。

 

まずは今の自分の体に何が起きているかを知ること。
そして、肝臓や腸がスムーズに働けるよう、

栄養と生活習慣で優しくサポートしてあげましょう。

 

 

次回は、日常に潜む「カビ毒(マイコトキシン)」と、

その肌や肝臓への影響について解説します。

 

 

 

 

   
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