美肌ステップ ~第4ステップ-6~

【第4ステップ-6】
肝臓の働きを妨げる生活習慣
〜「毒をためる毎日」から抜け出そう〜
肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれます。
どれだけ負担がかかっていても、
なかなか“悲鳴”をあげません。
でも、あなたの肌荒れ、慢性的な疲労感、眠りの浅さ…
それらは、「肝臓、助けて!」という
体のサインかもしれません。
今回は、知らず知らずのうちに
肝臓にダメージを与えてしまう
「やってはいけない習慣」を取り上げてみます。
1.夜遅い食事・深夜の間食
肝臓の解毒活動は寝ている間に活発になります。
この時間に食べ物やアルコールが体内にあると、
肝臓は解毒よりも「消化・代謝」に追われてしまい、
本来の働きができません。
▶対策:
・夕食は20時までに済ませる
・夜食やアルコールは避け、
ハーブティーなどに置き換える
2.過剰な糖質と精製炭水化物
白米・パン・お菓子・ジュースなど、
血糖値を急上昇させる食品は、
肝臓にとって「内臓脂肪の材料」になり
脂肪肝をつくります。
また、AGEs(終末糖化産物)という毒素ができ、
肝臓の解毒機能を邪魔しながら、
肌の糖化(くすみ・たるみ)を招きます。
▶対策:
・甘いものは「時間と量をコントロール」
・食べる順番は「野菜→たんぱく質・脂質→糖質」
3.アルコールの頻度と量
肝臓が最もエネルギーを使って
分解しようとするのが「アルコール」。
週に1〜2回でも、連続での飲酒や深酒は
確実に肝臓を疲弊させます。
特に女性は、男性よりも肝機能の回復が遅く、
週1回の休肝日では足りない場合もあります。
▶対策:
・連続飲酒を避け、週3日は完全休肝日を作る
・飲むなら週末の1〜2杯、ゆっくり楽しむ
・デトックス時は断酒
4.寝不足・睡眠の質の低下
「寝ている間」が、肝臓にとっての
最も大切なデトックスタイム。
夜更かしやスマホのブルーライトで
睡眠の質が悪くなると、
解毒も排出も止まり、毒素が蓄積されていきます。
▶対策:
・24時前までには就寝
・寝る前のスマホをやめ、暗めの部屋でリラックス
・寝る前の深呼吸がおすすめ
5.化学物質の多い日用品
合成香料・防腐剤・合成界面活性剤など、
化粧品・洗剤・柔軟剤に含まれる化学物質も、
体内で解毒が必要な“外毒”です。
香りの強い柔軟剤やヘアスプレーなどは、
吸入毒として肝臓に負担をかけます。
▶対策:
肌につけるもの・吸うものの“成分表示”を見直す
合成香料フリー・石けんベースの洗浄剤へ切り替える
6.便秘や水分不足
便は体の“ごみ出し”。
肝臓がせっかく処理した毒素も、
便が出なければ再吸収されてしまいます。
さらに水分不足は胆汁の流れを滞らせ、
肝機能の働きにブレーキをかけます。
▶対策:
・1日1回はお通じを
・水を1.5〜2L、常温でこまめに飲む習慣を
7.ストレスの慢性化
ストレスホルモン(コルチゾール・アドレナリン)が
増え続けると、
肝臓のたんぱく質代謝や抗酸化能に悪影響を与えます。
また、ストレスは腸内環境を悪化させ、
腸→肝臓への「門脈経由毒素」も増えるため、
ダブルで負担に。
▶対策:
・1日1回、無心になれる時間をつくる
(散歩、瞑想、深呼吸など)
・“ストレスを感じない” より、
“感じたら回避する” のが大切
まとめ:「肝臓を助ける生活」に変えていく
肝臓は、自分で「休ませて」と言えない臓器です。
だからこそ、
私たちが意識して守ってあげることが必要です。
毎日の小さな選択の積み重ねで、
肌も心も軽く、澄んでいきます。
次回は、肝臓の働きを最大限に引き出す
「ファスティング(断食)」についてお話しします。
お楽しみに!