偽りの元気~本人は元気だと思い込んでいた

【偽りの元気~本人は元気だと思い込んでいた】

 

 

前回お話した、

ストレスだけではなく、

血糖値の乱高下が

コルチゾールや

アドレナリンを必要とし、

 

 

脳が疲れて

うつや病気の原因になるとは

どういうことか?です。

 

 

まず私たち人間が活動するためのエネルギーは

どこから来ているのでしょう?

 

 

エアコンが動くには電気が必要だし、

車が走るにはガソリンが必要。

 

 

人間は???

 

 

そう!

食べ物を食べて、

そこから必要な栄養を腸から吸収して、

 

 

身体の中でいろいろな化学反応が起こって、

エネルギーを作っています。

 

 

小学生だか中学生の時に勉強した

3大栄養素覚えていますか?

 

 

炭水化物、たんぱく質、脂質

 

 

これらが私たちが活動するための

エネルギーの源です。

 

 

糖質と食物繊維を併せて

炭水化物と呼んでいます。

 

 

 

糖質と聞いて思い浮かぶものは?

ごはん、パン、麺類などの穀物類。

 

 

 

いもに含まれるでんぷん。

甘いスイーツに含まれる砂糖 etc.

 

 

 

糖質が体内に入ると消化酵素で分解されて

ブドウ糖になります。

 

 

 

ブドウ糖が小腸から吸収されて、

血液で運ばれ、

必要とする細胞の中でエネルギーがつくられます。

 

 

 

細胞の中のエネルギーが作られる小器官を

ミトコンドリアと言います。

 

 

 

ミトコンドリアはこれからも出てくるので

覚えておいてね。

とっても大事な細胞小器官です。

 

 

真っ先にエネルギー源となるのが、

食べて血液中に入ったブドウ糖ね。

 

 

糖質を食べて

ブドウ糖が血液中に多くなり、

エネルギーとして使いきれなくなったら、

 

 

膵臓から出るインスリンというホルモンの作用で、

余ったブドウ糖を肝臓や筋肉に貯蔵します。

 

 

貯蔵された長くつながった糖を

グリコーゲンと言います。

 

 

グリコーゲンとして

貯蔵しきれないくらいブドウ糖が余ったら、

 

 

脂肪に変換され貯蓄されます。

食べたら太るのはこれです(涙)

 

 

 

さて、ごはん時間からしばらく経って

お腹がすいてきました。

 

 

でも食べないでいると、

エネルギーを作り出すのに、

血液中には糖が少なくなっています。

 

 

 

糖がないと、

身体の中から作り出す必要があります。

 

 

そこで貯蔵しておいたグリコーゲンが分解されて

ブドウ糖が作り出され、

エネルギー源となります。

 

 

 

もっと時間が経って、

何も食べないでいると、

グリコーゲンが枯渇していまいます。

 

 

 

次に身体の中でブドウ糖を作り出すために、

たんぱく質から作られた

身体の組織や筋肉が分解され、

ブドウ糖を作り出す回路が働きます。

 

 

 

たんぱく質が適度に分解された後

最後に脂肪が

エネルギーとして使われるようになります。

 

 

 

このようにエネルギー源として

ブドウ糖はとても重要なので、

 

 

 

血液中で不足すると

いろいろなホルモンが分泌されて、

血糖値を一定に保とうとするのです。

 

 

 

ストレスホルモンであるコルチゾールも

血糖値が下がると分泌され

血糖を維持しようとします。

 

 

 

しかし、長年のストレスや低血糖によって

コルチゾールが大量に必要としてきた人は

コルチゾールが出せなくなっているので、

血糖値が維持できません。

 

 

すると今度はアドレナリンが

血糖値を維持しようと頑張ります。

 

 

 

こうして血糖値を維持するため、

コルチゾールとアドレナリンを出すのに

脳の視床下部が頑張り疲れ果ててしまうのです。

(前の記事参照)

 

 

 

血糖値についてですが、

低血糖の状態で炭水化物を大量に摂ると

急に血糖値が上昇し、

高血糖になりやすくなります。

 

 

そうなるとインスリンが大量に分泌されて、

また血糖値がぐんと下がります。

 

 

 

この血糖値の乱高下が繰り返されることで

視床下部に大きなダメージが与えられます。

 

 

 

視床下部は

交感神経と副交感神経(併せて自律神経)の

指令を出す中枢部分なので、

 

 

 

視床下部がうまく働かないと

「自律神経が乱れる」と

一般的に言われている状態になります。

 

 

うつ、立ちくらみ、食欲不振、

不眠、不安、便秘、下痢 etc.

 

 

 

さて、私の場合ですが、

お腹がすいて、

特にお酒を飲んだ後血糖値が爆下がりしているとき、

(アルコールは分解されるときに糖を必要とします)

 

 

 

コルチゾールや他のホルモンが分泌されて

「食べたほうが良いよ!食べなよ!」と

身体が言っているのに、

 

 

今食べたら太るから食べない!!!と

頑固に、体の声を聞くことをしてきませんでした。

 

 

 

夜は毎日飢餓状態を感じながら寝ていたのですが、

ほとんど毎日寝汗をかいて

何度も目が覚めて熟睡できていませんでした。

 

 

寝汗や中途覚醒は低血糖を補正しようと

アドレナリンが分泌されている症状だったと

今になってわかりました。

 

 

 

こうして私は視床下部を酷使して、

コルチゾールを出せなくなって、

それを補うためのアドレナリンが過剰になって、

私の人生充実してま~す♪

という生活を送っていたというわけです。

 

 

 

うつや大きな病気になる手前で

気が付いたことは幸いでした。

 

 

 

ストレスや血糖値の乱高下が、

免疫低下を起こす機序について

次回お話しますね。

 

   
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