「ストレスは万病の元」は本当
【「ストレスは万病の元」は本当】
ストレスの話の続きです。
コルチゾールは、
ストレスに対応するのに働いてくれる
重要なホルモンです。
朝目が覚めてからの30~45分後に
分泌量のピークがあり、
昼から夜へと徐々に低下していく
日内変動があります。
(下の図①)
(株)アンブロシアより抜粋 図①
この検査は唾液中のコルチゾール量を測る検査で、
ストレス状態が鋭敏に検査結果に反映されます。
緑が正常範囲の指標。
被験者のコルチゾールの値が
折れ線グラフで示されています。
目から入ってくる光刺激で
コルチゾールの分泌が活発になることで、
朝の活動が開始できるようになります。
だから朝起きて
カーテンを開けることはとっても大事。
ストレスがかかっている人は
一日中コルチゾールが分泌され続けます。
(下の図②)
図②
このストレスの状態が
慢性的に何年も続いていると
コルチゾールを出すための
脳の機能が低下していき、
コルチゾールを分泌できなくなります。
(下の図③)
図③
こうなってしまうと
朝起きることもできず、
何をする気力もなくなり、
食べることもつらくなります。
慢性的なストレスが
長年かかっていると、
コルチゾールが
分泌されにくくなって、
ストレスに対応できない体に
なってしまうのです。
ここで重要なのが、
コルチゾール高値状態②から
コルチゾール低値状態③に
移行する過程で、
コルチゾールが減ってくると、
それを補うために
アドレナリンの分泌が多くなってきます。
アドレナリンが分泌されると
元気になって力がみなぎる感覚になります。
強いストレスがかかっているのに
とても元気な人は
実はこの状態でいるのかもしれません。