美容の施術は慎重に(ボトックス編)
【美容の施術は慎重に(ボトックス編)】
今日の診療では
他のクリニックで美容施術をうけて、
困ったことになったという患者さんが
お二人いらっしゃいました。
お一人は眉間、額にボトックスをうって、
瞼が垂れて目が開けづらくなり、
眉の外側がつりあがってしまった方。
お一人は約10箇所のほくろを除去後
1年経っても傷跡の陥没が目立つ方。
今回はボトックスについてお話したいと思います。
ボトックスは注射をして良い方と
してはダメな方がいらっしゃいます。
今日いらした患者さんは
ボトックス注射を
眉間や額にしてはいけない方でした。
大手チェーンの美容外科に行って、
眉間と額のシワが気になると話をしたら、
はいは~い!っと
ボトックスを打ってくれたとのこと。
この方は
瞼の皮膚が余っているのが原因で、
瞼の筋肉だけで目を開けることができず、
額の筋肉を収縮させることで
目を開けることができていました。
だからこそなおさら
額のシワが気になる状況になっていたのでしょう。
それが、ボトックスで額の筋肉を動かせなくなったので、
瞼が下がり、
注射をしていない外側の筋肉だけが動くので、
眉の外側だけがつり上がってしまうことになったのです。
私のところにいらっしゃったら、
ボトックスをうつと目が開けづらくなるから
あなたには注射できません。と
お帰りいただく症例です。
美容の施術は
今はだいぶ手軽に身近になってきていますが、
だからといって
軽く考えてはいけません。
希望した施術を受けたら
どのようになるのか、
副作用はどうなのか等、
きちんと説明をしてもらって
自分の中で納得できたら
施術を受けるスタンスにしてください。
まったく説明もなく
はいは~い!と施術だけをするクリニックだったら、
「やっぱりやめます」と
帰ってくることをお勧めします。