界面活性剤点滴事件に関して2
【界面活性剤点滴事件に関して2】
界面活性剤の人体への影響に関して
回答させていただいた件です。
今回少し詳しく書かせていただきますね。
界面活性剤を点滴すると、
人体にどのような被害、影響が及ぶのでしょう?
界面活性剤は反発しあう性質の
水と油を混ぜ合わせる役割をします。
人体では存在しない組織に
界面活性剤が混入して、
組織を構成する水と油が
混ざってしまうと、
本来の人体の機能がはたせなくなります。
また、界面活性剤には
蛋白凝固作用があるため、
血管内に注射・点滴すると
血管壁や血液成分を変性させ、
血液が固まり、臓器障害をおこします。
量によっては死に至ります。
では、普段使っている
界面活性剤入りの市販商品では、
人体にどのような被害、影響が及ぶのでしょう?
界面活性剤は
日常のいたるところにあり、
皆さんが危険とは思ってもいないものに
含まれています。
さまざまな洗剤
(手を洗う洗剤、台所洗剤、洗濯洗剤。。。)
ボディソープ、シャンプー、リンス、化粧品。。。
普通は、それらの界面活性剤を
血管内に注射・点滴することありませんから、
急性中毒で死ぬことはありませんが、
間違って飲んだり、
目に入ったりすることはありえます。
日常的に使っている
ボディーソープ、シャンプー、
リンス、化粧品からも
皮膚を通して少なからず界面活性剤が
体内に入って悪さしていることを、
この機会に知っていただきたいです。
界面活性剤は皮膚の構造を壊して
皮膚炎を起こしたり、
乾燥肌の原因になったりします。
主婦の方の手湿疹は、
洗剤を素手で扱って
手の皮膚が壊されたことが原因です。
また、長年アトピー性皮膚炎だと
思っていた方が、
ボディーソープやシャンプーを
やめただけで、
すっかり改善する方も
たくさんいらっしゃいます。
お顔の肌荒れの原因が、
化粧品に含まれる界面活性剤であることは
とても多いです。
シャンプー類や化粧品の界面活性剤が
皮膚を通り越して体内に入り込むと、
肝臓が分解しようと頑張りますが、
分解しきれないと、
体内に蓄積して血液成分の変性、
発ガン補助、アレルギー、
臓器障害等起こす可能性もあります。
流通している商品に含まれる
危険な界面活性剤としては、
陽イオン界面活性剤が
挙げられます。
陽イオン界面活性剤は
水に溶けたときに
陽イオンになるものです。
殺菌作用が強く、
身の回りにあるものでは
逆性せっけんと呼ばれるものや
リンス、トリートメント、柔軟剤等に
含まれています。
皮膚科の診療現場では、
背中のニキビがある方に、
トリートメントを
皮膚につけないように指導するだけで、
症状が改善する方も多いです。
たとえついてしまっても、
後で洗い流せばいいと思われがちですが、
界面活性剤は一度皮膚に付着すると
すぐに浸透して皮膚構造を壊します。
大事なことは一切皮膚につけないことです。
今回の事件は逆性せっけんが
点滴に混ぜられたようですが、
量によっては、
リンスや柔軟剤でも
同じような結果になると思います。
洗濯洗剤、食器用洗剤等の
家庭用洗剤に広く使われている
界面活性剤も危険です。
人体を直接洗うものでは
ありませんが、
素手で使うと
皮膚が壊されますので、
洗剤を使うときにはゴム手袋や
プラスチック手袋を使う必要があります。
もちろん、体内に点滴したり誤飲すれば
中毒症状が現れます。
洗浄力が強いシャンプー類に
配合されている、
ラウリル硫酸ナトリウムや
ラウレス硫酸ナトリウムも気をつけるべきです。
ラウリル硫酸ナトリウムは
歯磨き粉にも配合されており、
味を感じる味蕾(みらい)を破壊します。
歯磨きをした後、
食べ物の味がおかしく感じたり、
おいしくなく感じるのは
これが配合されているためです。
歯磨きは少量なので、
その程度で済みますが、
大量に飲み込めば
それなりの中毒症状がおこります。
危険な界面活性剤を
避けたいのであれば、
家庭で使用する洗剤は、
すべてせっけんを原材料としたものにすることをを
おすすめします。
我が家はすべてせっけんです。
もちろん、石鹸も異物ですから、
点滴に入れれば問題が起きますが。。。
過去に血管内に牛乳を入れて
死亡した事故もありましたよね。
(今回記述した界面活性剤は
すべて合成界面活性剤についてです。)
合成界面活性剤はいたるところにあり、
生活が便利になりました。
しかし、その危険性を考えると
避ける生活を始めてみるのも良いのでは?