体のかゆみ

【体のかゆみ】

 

 

皮膚科には
見た目は何ともなくても


体がかゆいと外来に
いらっしゃる方も多いです。


そのような患者さんは
決まってボディソープを使っています。


ボディソープは
肌を乾燥させます。


コマーシャルでは、
「弱酸性だからお肌にやさしい♪」
と歌っていますが、


お肌にやさしいどころか、
肌の構造を壊してしまいます。


ボディソープの主成分は
「合成界面活性剤」です。


合成界面活性剤とは、
「水と油を混ぜ合わせるために
合成された物質」です。


食器洗いの洗剤と
同じような成分です。


皮膚は外側からの異物や
化学物質等を侵入させないため、


また体内の水分が
蒸発しないように、


非常に強固な
バリア機能を持っています。


全ての合成界面活性剤は、
そのバリア機能を破り、


皮膚の構造を壊して
お肌の深いところまで
浸透します。


皮膚の構造が壊されると、
皮膚内の水分が蒸発して
お肌が乾燥します。


合成界面活性剤は、
一度皮膚に付くと


取れにくい性質を
持っているため、
洗い流しても残ります。


肌の乾燥はどんどん進み、
体は粉をふきかゆみを生じます。


今日からボディソープは
やめましょう。


体は固形石鹸で洗いましょう。


すでにかゆみがひどい人は、
石鹸も使わない方が良いです。


汚れの気になる部分だけを
石鹸で洗い、


ひざ下やお腹、背中等
乾燥してかゆみがある部分は
洗わないで大丈夫!


汚くなんかありません。
人間の皮膚は優秀です。


ひどくない汚れや
必要ない垢は


シャワーや湯船につかるだけで
自然に落ちてくれます。

 

 

 

体がかゆい患者さんが
しているもう一つの事があります。


垢が付いているからかゆいのだと
勘違いして、


ナイロンタオルで
ゴシゴシやっていることです。


皮膚はゴシゴシこすると
皮膚の構造が壊され、
乾燥肌になります。


やわらかいタオルでも
力強く洗うと同じ事になります。


垢すりなんてもってのほか!
ボディーブラシもダメです。


体を洗うときは、
手のひらに石けんを泡立てて
なでるようにやさしく洗いましょう。


ゴシゴシやっていた方は
汚れが取れない気がして


最初のうちは気持ち悪いと
感じるかもしれませんが


慣れましょう!

 

 

 
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