水虫とそっくりな疾患
【水虫とそっくりな疾患】
暑くじめじめとした季節には、
皮膚科には多くの水虫の患者さんが
受診されます。
水虫は白癬菌というカビが
人の角質に住み着いて
症状を起こします。
水虫の症状は足の裏や趾間の
水疱や皮むけです。
角質が厚くなるタイプの
水虫もあります。
かゆいことが多いのですが、
全く痒くないという患者さんもいらっしゃいます。
足の裏に水疱、皮むけができた方が、
ご自身で水虫と判断して
市販の水虫薬を買って塗る方も
いらっしゃいます。
そして、塗っても塗っても
治らなくて、やっと皮膚科を受診されます。
実は水虫と症状のそっくりな疾患が
あるのです。
汗の管がつまって炎症がおこる
汗疱と言う疾患です。
百戦錬磨の皮膚科医でも
見た目だけでは
水虫か汗疱か区別ができないくらい
そっくりです。
角質の一部を取って、
顕微鏡で見て
白癬菌が見つかると
水虫だと診断ができるのです。
ですから、
足の裏に水疱や
皮むけができても
安易に水虫だと判断しないで、
皮膚科を受診して検査をしてもらいましょう。