ヒアルロン酸濃縮化粧液誕生物語
【ヒアルロン酸濃縮化粧液誕生物語】
化粧液がどのように
出来上がったのかを
お伝えさせてください。
「今日も
また新しいニキビ3個出た。」
毎朝鏡を見るたびにため息がでる。
1990年頃からの私。
調子悪い時は顔じゅうが痒いし、
赤いし、ニキビだらけだし、
少し調子いいかな~と思っても
新しいニキビは毎日必ずでる。
2007年、主人と一緒に
皮膚科・美容皮膚科のクリニックを
開業したはいいけど、
当の美容皮膚科の医者である私が
肌荒れ、ニキビ、
たくさんの肌の悩み。。。。
開業前に数年大手美容外科の
美容皮膚科部門で働いていたので、
レーザー等使うことができたから、
いくらかましな
肌状態にはなっていた。
でも、でも、
決してきれいな肌ではない!
「どうにかしなくては。。。。」
ずっと肌は弱いと
自覚をしていたので、
無添加と書かれている
化粧品を選んで使ってきた。
でも、
こっちの無添加化粧品では
顔が赤く痒くなり、
あっちの無添加化粧品では
腫れあがる。を繰り返してきた。
その時使っていた
無添加化粧品は、
いつもなんとなく顔は痒いけど
腫れることはなかったので、
きっと自分に合っているのだろうと
思い込んでいた。
まさか、ニキビも化粧品が
原因だなんて思いもしなかった。
ある日、
いつも使っていた無添加化粧品で
また顔全体が腫れあがった。
「なんでよ~????
だって、無添加化粧品なんでしょ?
お肌に悪いもの
入ってないはずだよね~?」
化粧品を構成する成分を見てみた。
それまで、
カタカナとアルファベットが
ずらっと並んでいて
意味が解らないから、
見るのを避けてきたものだ。
カタカナの物質ひとつひとつを
化粧品成分辞典で調べてみた。
化粧品の成分表示は
配合量の多いものから
順に並んでいる。
最初のほうに、
何種類も
合成界面活性剤が並んでいる。
防腐剤も数種類入っている。
「ん?無添加って~
香料が無添加~なだけ?
他にはたくさんお肌に
負担がかかるもの入っているの?」
他の無添加化粧品も
徹底的に調べた。
パラベン無添加。
タール色素無添加。
アルコール無添加。
。。。。。無添加。
そっか、無添加って
何かを配合してなくて、
どこかに”○○が無添加です”と
記載しておけば、
無添加化粧品っていうことが
できるんだ!!
知らなかった。。。
てっきり、
お肌に負担がかかる成分が
全く入っていないのが
無添加化粧品だと思っていた。
すべての化粧品に
合成界面活性剤と
防腐剤が入っている。
たくさんの本を読んでも、
合成界面活性剤と防腐剤は
必要悪だから、
化粧品に入っているのは
仕方がないとの記述ばかり。
事実、探して探して
探しまくったが、
合成界面活性剤と防腐剤が
入っていない化粧品は
どこにも見つからなかった。
絶望した。。。。。
何を使えばいい?
いつも患者さんに処方している
保湿剤にも
合成界面活性剤と
防腐剤が入っている。
試しに使ってみたが、
やはりかぶれた。
日々診察をしていて、
同じ悩みの患者さんに
「化粧品何を使えばいいの?」と
聞かれるたび、
胸が苦しくなった。
私もわからない。
どうしよう。。。。。
毎日寝ても覚めても
そのことばかり考えていたら
突然ひらめいた!
「自分で作ればいい!!!!!!」
化粧品に関する本を
買いまくり読みあさった。
単純なことが分かった。
どうして化粧品には
肌に負担がかかるものが
入っているのか。
それは、
○誰にでも簡単に
使ってもらえるようにするため。
○安価に大量生産するため。
○腐らないで長持ちさせるため。
じゃ~、
私が作る肌にやさしい化粧品は、
使いにくくてもいいから
合成界面活性剤は使用しない。
安くなくても、
少しくらい材料費が高くてもいい。
でも、
腐らないようにすることは大事。
それを解決することが難しかった。
化粧品を実際に
作ってくださる会社の方と
何度も打ち合わせをして、
防腐剤の中でも
比較的お肌にやさしいものを
使うという提案を
何度も受けた。
違う、違うの。
防腐剤は一切入れないで、
腐らないことが必要なの!!!
2010年夏の暑いある日、
娘と遊んでいた。
「のど乾いたな~」
そこに
ペットボトルに入った水があるけど、
だめだ、2日前のだ。
こんなに暑かったら
腐っているかも。。。。
と思った瞬間
「水だ!!
水が入っているから腐る!!!」
と気が付いた。
水を入れないで化粧水を作る。。
使用するとき、
濃縮した保湿成分を
手のひらで新鮮な水に
溶かせばいい!!!
これが
濃縮ヒアルロン酸化粧液の
誕生の瞬間でした。
でも、
化粧品会社の方に
その案を話してみたけど
反応が芳しくありませんでした。
家族や周りの人に
意見を聞いてみても、
「だめじゃない?
そんなのありえない!」
との声ばかりでした。
それでも自分で使ってみると、
今までにはないほど肌の調子が良く、
痒くない!
赤くならない!
ニキビが出てこない!
誰に反対されても、
きっと同じ悩みを持つ
患者さんは
賛同してくれるに違いないと、
強行に作ってもらうことにしました。
最初のうちは
患者さんたちも使い方に戸惑い、
水に溶かす濃度が難しく
不評でした。
今では
「この化粧水じゃないとダメ」と、
たくさんの患者さんに
言ってもらえるようになりました。