患者さんを治すということ
【患者さんを治すということ】
この2日間
臨床皮膚科医会学術大会で
勉強させていただきましたが、
多くの医者は
心から患者さんのために
がんばっているんだな~と感じました。
でも、
学会や勉強会で
議論するべきところが的外れだと、
そのまま患者さんに不利益を与えてしまう。
医者として一生懸命やっていても、
結局は患者さんは治らない。。。
今回、酒さ様皮膚炎の治療のことについて
言及されている先生がいらっしゃいましたが、
ステロイドの替わりに
プロトピックを塗り続けてると
赤みがひけて治ります。。。と
プロトピックを塗り続けている状態なのに
治った?????
患者さん方はプロトピックによっても
酒さ様皮膚炎の症状が出て困っているのに。。。
勉強しに来ている先生方は
今回の講演を聴いて
酒さ様皮膚炎には
プロトピックを塗り続ければいいんだ。。。と
頭にインプットしたでしょう。
昨日のにきび治療の講演を聴いた先生方も
防腐剤の入っていない化粧品なんて
使っちゃいけないんだ。。。
と記憶したでしょう。
こうやって
つらい症状の患者さんが増えていく。
わたしは全身の皮膚疾患については
詳しくありません。
ですから、このような学会を通して
勉強させていただいています。
そこで知った知識は
疑いもしません。
だから、私も身体の皮膚疾患に関しては
患者さんを正しく導いてあげれるかは自信がありません。
しかし、女性のお顔の肌トラブルに関しては
絶対の自信があります。
最近、全国各地で医師や看護師に向けて
レーザーの有効な使い方の講演をさせていただいています。
そのときに化粧品の害についての
話もさせていただいていますが、
鼻で笑う先生や
敵意むき出しでにらむ先生もいらっしゃいます。
その一方で、
「知らなかったことを教えてくれて
ありがとう!」といってくださる先生もいらして、
そのときは本当に嬉しくなります。
多くの患者さんのお肌悩みを解決するには
私一人が患者さんを診察するのでは追いつきません。
たくさんの皮膚科医に伝え、
共感してくださる医師を探して、
診療に取り入れていただくことが
ベストな方法かな。
と思って頑張っていきます。