美肌ステップ ~第3ステップ-7~

【第3ステップ-7】
SIBO(小腸内細菌過剰増殖)とガス・肌荒れ
~腸の中で迷子になった菌たち~
「毎日お腹が張って苦しい」
「ガスが多くて外出が不安」
そんなお悩みを持っている方はいませんか?
それ、“小腸内細菌過剰増殖
(SIBO:Small Intestinal Bacterial Overgrowth)”
が原因かもしれません。
そして実はこのSIBO、
肌荒れやニキビ、赤ら顔の根本原因にも
なっていることがあるのです。
SIBOとは?小腸にいてはいけない菌たち
通常、小腸にはほとんど腸内細菌はいません。
なぜなら、
小腸は栄養を吸収する大切な場所だから。
ところが何らかの理由で、
大腸にいるはずの細菌が
小腸に迷い込んで繁殖してしまうと、
以下のような不調を引き起こします。
SIBOの症状チェックリスト:
・食後すぐにお腹が張る
・ガスが多く、臭いが気になる
・便秘と下痢を繰り返す
・甘いものを食べると肌荒れする
・顔が赤くなりやすい、ニキビが多い
・食物アレルギーが増えてきた
これらの症状が複数あるなら、
SIBOの可能性を疑ってもよいかもしれません。
SIBOが起こる原因とは?
・胃酸が少ない(低胃酸)
→ 胃酸には菌を殺す働きがあります。
年齢やストレス、ピロリ菌で低下すると、
菌が小腸へ侵入しやすくなります。
・腸の蠕動運動の低下
→ 食べたものをしっかり押し出せないと、
小腸内に内容物が滞留し、菌が繁殖しやすくなります。
・糖質の過剰摂取・抗生物質の使用歴
→ 悪玉菌優位な腸内環境になり、
小腸にまで菌が広がるリスクが増加します。
- ・胆汁や膵液の分泌低下
→ 脂質の消化がうまくいかず、 - 菌のエサになりやすくなります。
SIBOと肌荒れの深い関係
小腸に過剰な菌が増えると、
以下のルートで肌に悪影響を及ぼします。
1.ガス発生 → 腸の圧迫 → 消化吸収不良
→ ビタミンB群や亜鉛など、
肌に大切な栄養素が吸収できない。
2.菌の代謝物が腸から血中へ
→ アンモニアやエンドトキシン(炎症物質)が
全身に広がり、肌に炎症が出る。
3.リーキーガットの進行
→ 小腸の粘膜が炎症で傷つき、未消化物が体内へ漏れ、
アレルギーや自己免疫反応を起こす。
とくに、酒さ(赤ら顔)やアトピー肌、
原因不明のニキビなどは、
SIBOが関与しているケースが多く報告されています。
SIBOの検査方法
呼気検査(ラクトロース呼気水素・メタン検査)で
診断します。
SIBOがあると、
糖を飲んでから短時間でガスが増加します。
また、便検査や血液のビタミンB群・亜鉛・鉄などの
栄養状態チェックもあわせて行うと、
治療の指針になります。
SIBO対策の3ステップ
STEP1:原因菌を除去する
・医師の指導のもと、抗菌サプリや漢方、抗生物質を使用
・食事制限(低FODMAP食や糖質制限)
STEP2:消化吸収をサポートする
・酵素サプリ(リパーゼ、プロテアーゼなど)
・胃酸分泌を促す(ゆっくりよく噛んで食べる。
梅干しや酢を上手につかう)
STEP3:腸内環境を整える
- ・酪酸菌、乳酸菌サプリ
※SIBOがある場合、
最初から大量のプロバイオティクスを摂ると
悪化することがあるので要注意です。
まとめ:SIBOを整えれば、肌もスッキリ整う!
肌トラブルの裏に
「SIBO」が潜んでいることは少なくありません。
お腹の不調と肌の不調を同時に感じている方は、
ぜひ一度腸内で起きている“菌の迷子”を疑ってみてください。
SIBOの改善は、お腹と肌、
そして心の軽やかさを取り戻す第一歩です。