美肌ステップ ~第3ステップ-5~

【第3ステップ-5】
食物アレルギーの肌サインを見逃さない
〜「いつも食べているあれ」が肌荒れの原因かもしれない〜
「肌にいいと言われているヨーグルトを食べているのに、
肌荒れが悪化した」
「パンがやめられないけど、どうも肌がくすむ」
「パスタを食べた後はいつも何となく調子が悪い」
実はそれ、
遅延型食物アレルギーのサインかもしれません。
即時型と遅延型、アレルギーの2種類
アレルギーには大きく2つのタイプがあります。
種類 |
内容 |
検査項目 |
即時型(IgE) |
食べてすぐ蕁麻疹や呼吸困難など |
血液のIgE抗体 |
遅延型(IgG) |
数時間〜数日後に不調(肌荒れ・頭痛・便秘など) |
IgG抗体検査 |
遅延型アレルギー(IgG型)は、自覚症状が出にくく、
慢性的な肌荒れや倦怠感、頭痛、関節痛など
多彩な症状を引き起こします。
しかも、好きでよく食べている食材ほど
“反応が強く出る”という落とし穴も。
IgG陽性がたくさん出たら要注意!その理由
IgG抗体は、
本来なら入ってこないはずの未消化の食べ物や毒素が
腸の粘膜をすり抜けて血中に入ることで、
それに対する免疫反応として作られます。
つまり、
IgG陽性が多く出る=
腸のバリア機能(タイトジャンクション)が
破綻している=リーキーガットが進んでいるサインなのです。
特に以下のような人は要注意:
- ・検査で20品目以上陽性だった
- ・肌荒れが年単位で慢性化している
- ・食後すぐではなく、翌日以降に不調が出る
- ・アトピーや湿疹がぶり返しやすい
リーキーガットがIgGアレルギーを
加速させるメカニズム
1. 腸のタイトジャンクションが開く
(原因:グルテン、カゼイン、ストレス、薬剤など)
2. 消化不十分な食べ物が腸から血液中へ侵入
3. 免疫が「異物」と認識し、IgG抗体を産生
4. 体は抗原(食物)に対して炎症反応を起こす
5. 肌荒れ、慢性疲労、頭痛、関節炎など
多様な症状が表面化
この状態が長引くと、
免疫の暴走によって自己免疫疾患にもつながりかねません。
肌のバリア機能も乱れ、アトピーのような症状が
慢性化しやすくなります。
肌サインでわかる遅延型アレルギーの可能性
・湿疹やかゆみが一時的に治ってもぶり返す
・食べた翌日に肌がくすむ・ごわつく
・化粧品を変えても改善しない
こうした肌サインの裏に、
隠れた食物アレルギーやリーキーガットがあることが
非常に多いのです。
どう対処する?IgG陽性が多かった場合のステップ
1. 食事を見直し、負担のかかる食品を減らす
→ グルテン・カゼイン・添加物をできるだけ避ける
2. 一時的にアレルギー陽性となった食品を除去
(4〜6週間)
→ すべてを完璧に排除する必要はなく、
反応値の高いものを優先的に避けましょう。
3. 腸のバリア機能を修復する栄養素を補給
→ L-グルタミン、ビタミンA、亜鉛、マグネシウムなど
4. 乳酸菌や酪酸菌で腸内フローラを整える
→ 除菌や炎症が落ち着いたら
プロバイオティクスを導入
検査を受けた方がいい人の特徴
- ・アトピーやニキビが数年以上続いている
- ・肌以外に頭痛・倦怠感・便秘・不眠もある
- ・好きな食べ物をやめたら調子がいい気がする
- ・治療しても肌トラブルがぶり返す
特に複数の症状が“じわじわと”続いている方は、
IgG検査やGI-MAP(便PCR検査)で
腸の状態を可視化することが、
美肌への近道になります。
まとめ:肌を治すカギは
「有名な化粧品を試す」より
「何を食べているか」
肌の不調は、表面だけの問題ではありません。
「普段の食事に潜むアレルゲン」と
「腸のバリア機能の破綻」が重なることで、
慢性的な炎症が肌に現れているのです。
IgG検査は、
肌荒れの“犯人リスト”を可視化する有効な手段。
その結果をもとに腸を整え、バリアを修復していけば、
肌の反応は驚くほど変わっていきます。