美肌ステップ ~第1ステップ-8~

【第1ステップ-8】

石けんで髪を洗うという選択

〜頭皮環境が変われば、肌も、手も変わる〜

 

 

これまでのステップで、

化粧品やシャンプーに含まれる合成界面活性剤が

肌荒れの原因になることをお伝えしてきました。


今回はその延長として、

「石けんで髪を洗う=石けん洗髪」の効果と、

クエン酸リンスの取り入れ方を詳しく解説します。

 

 

髪のケアが、肌と手のケアにつながる

 

私たちの皮膚は、

顔から頭皮、首、背中までつながった一枚の器官です。
頭皮に刺激の強いシャンプーを使えば、

その成分が顔の皮膚を下から支えている部分にまで

影響を与えます

 

また、お風呂で毎日使うシャンプーやトリートメントを

触っている「手」も、忘れてはいけません。

 

 

 

石けん洗髪に変えると、手荒れが改善する?

 

市販のシャンプー・トリートメントに含まれる合成界面活性剤は、

皮膚の脂質を奪い、バリア機能を壊す原因になります。
とくに手荒れがひどい方、美容師さん、子育て中の方などは、

日々のシャンプーの成分が手肌を壊しているのです。

 

石けんに切り替えるだけで、

手に触れる成分が自然でやさしくなり、

手荒れが改善したという声もとても多いのです。

 

 

 

なぜ石けんで髪を洗うと頭皮にも肌にもいいのか?

 

石けんは非常にシンプルな構造(脂肪酸+アルカリ)でできており、

余計な被膜や化学物質を残さず洗い流せるのが最大のメリットです。

 

  •  ● 合成界面活性剤:✕(バリア破壊・残留)
  •  ● 石けん:〇(残らず、必要な皮脂は守る)
  •  

つまり、石けん洗髪は「洗うけれど、壊さない」ケアなのです。
頭皮環境が整えば、皮脂分泌が安定し、

顔や首の肌荒れや赤みも落ち着いていくことがあります。

 

 

 

─ 石けん洗髪のやり方 ─

 

〇選ぶ石けんは、無添加・固形・コールドプロセス製法がベスト。
PHが8~10の石鹸を選ぶ

〇薬局でクエン酸を購入する

【手順】

 

①    洗髪前にブラッシングする

 

②    手で頭皮をもみ込むようにしてシャワーでよくすすぐ

 

③    固形の石鹸を頭皮に軽くすり込むようにして泡立てる。
   洗うのはあくまでも頭皮であって、

       髪の毛を洗うのではない。

 

④    1回目は泡立たないので予洗い的にさっと済まし、
    洗い流して2回目できちんと泡立てて

        頭皮を指の腹で洗う。

 

⑤    石鹸をよく洗い流す。
   この時洗髪ブラシを使うと短い時間で洗い流せる。

 

⑥    洗面器一杯の水に

       クエン酸を小さじ1/2~1杯加えて混ぜたものを
   髪の毛にいきわたらせる。
   (石鹸で洗髪して髪の毛がアルカリ性に傾くと

       キューティクルがひろがるので、
   クエン酸で弱酸性に戻す必要がある。)

 

⑦    頭皮をマッサージする

 

⑧    すすぐ

 

 

石けん洗髪を始めて最初のころは

髪の毛がゴワゴワします。
髪の毛が傷んでいるとなおさらゴワゴワするので、
傷んでいる部分を切ってしまうのも一つの方法です。

我慢して石けん洗髪していくうちに、

ゴワゴワ感が減っていきます。

 

 

 

 また、頭皮はべたべたして臭いが気になりますが、
1か月くらいは我慢して使い続けてください。

今まで、洗浄力の強いシャンプーを使っていたので、

頭皮は皮脂を出す力が強まっています。

石けん洗髪を続けていくと、

皮脂を分泌する力が徐々に弱くなるので、
べたべた感も臭いも気にならなくなります。

 

 

 

洗髪用石けんとクエン酸の準備が面倒な方は

ワイエスラボヘアソープとヘアソープ用リンス

お勧めします。

 

 

 


頭皮ケアを考えたワイエスラボヘアソープで洗髪すると

とっても気持ちいいいです♪

市販のクエン酸単体でのリンスはPHが下がりすぎて、

ヒリヒリしたりかゆみが出たりします。

ワイエスラボヘアソープ用リンスはお湯に溶かすと、

ちょうどよいPHに緩衝される設計になっているので

安心して使えますよ♪

 

 

 

 

📚参考文献:

  1. Grice EA, et al. (2009)
    The skin microbiome and its role in skin health and disease
    Science Translational Medicine, 1(1), 1ra1.
  2. Lambers H, et al. (2006)
    Skin barrier in the physiology of the stratum corneum
    Int J Cosmet Sci, 28(5), 359–370.
  3. Cuaresma P, et al. (2022)
    Hair products and their role in facial and scalp dermatitis
    Current Dermatology Reports, 11, 157–166.

 

   
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