あなたの腸、デブ菌 vs 痩せ菌どちらが多い?

【あなたの腸、デブ菌 vs 痩せ菌どちらが多い?】

 

 

自律神経のバランスが崩れると、

どうして腸内環境が悪くなるのでしょう?

 

 

まず、腸の働きについてですが、

腸は大きく小腸と大腸に分けられます。

 

 

小腸は食べたものが消化された栄養成分を

吸収する器官です。

 

 

小腸の内壁には細かい絨毛と呼ばれる

突起物があり、

それによって吸収表面積が大きくなっています。

 

 

大腸の内壁には絨毛はなく、

水分と電解質の再吸収、

未消化の食物の処理を行います。

 

また腸内細菌による発酵による、

ビタミンK,B群の生成を行います。

 

 

小腸と大腸でとても重要なのが、

身体の大事な免疫を担うこと。

 

 

小腸の壁にはパイエル盤と呼ばれる

免疫器官があり、

そこには多くの免疫細胞が集まって

病原菌やガン細胞を退治する働きをします。

 

 

大腸には大量の腸内細菌が住み着き、

善玉菌、悪玉菌、日和見菌といった

多種多様の菌がバランスよく相互に働くと、

良い腸内環境を保つことができます。

 

 

腸内環境が良いと

「短鎖脂肪酸」が作り出されます。

 

 

短鎖脂肪酸は以下の働きをします。

 

①腸内のPHを酸性に保ち

悪玉菌の繁殖を抑える。

 

②腸の粘膜を丈夫にし、

腸のバリア機能を高める

 

③免疫機能を整えて、

炎症やアレルギーを抑える

 

 

また腸内細菌は

セロトニンやドーパミンといった

神経伝達物質を腸内で生成し、

幸せやヤル気を感じる脳の働きに

影響を与えます。

 

 

腸って本当に大事な器官なのです。

腸が免疫にかかわっているなんて、

私が子供のころには聞いたことがありませんでした。

 

 

腸と免疫、脳との関係等の研究は

ここ10~20年くらいで

明らかになったようです。

 

 

最近は美も健康も

腸内環境が大事!と

いろいろなところで騒がれていますよね。

 

 

ここからが本題です。

 

 

その大事な大事な腸内環境ですが、

腸内環境の悪化は

自律神経バランスの悪化の程度によって

段階的に進んでいきます。

 

<第一段階>

〇自律神経のバランスが崩れると

消化酵素の減少や腸の働きが悪くなり

消化不良を起こす

  ↓ ↓

腸内で良い発酵を行えず

腐敗に傾くので悪玉菌が増える

 

 

〇偏った食生活で

腸内細菌の餌になる食物繊維が少なかったり、

抗生剤を多用したりで善玉菌が少なくなる

 

 

〇善玉菌が少なくなると短鎖脂肪酸が生成できず

腸管のバリア機能が弱くなり、

リーキーガットを起こす。

また免疫機能が弱くなり炎症を起こす。

 

 

リーキーガットというのは

改めて詳しく記事を書きますが、

簡単に言うと、

吸収してはいけない未消化物や

毒素を腸から体に吸収してしまうことです。

 

 

 

<第二段階>

〇コルチゾールやアドレナリンの影響で

身体のたんぱく異化亢進が進み、

腸の粘膜が分解され、

腸が菲薄化し、リーキーガットが進む。

 

 

〇たんぱく異化亢進のために

消化酵素を体内で合成できず、

消化力がさらに弱まり、

腸内に悪玉菌が増える

 

 

たんぱく異化亢進のために

全身の免疫細胞や抗体も

作り出すことができず、

腸管粘膜を免疫するIgAが低値になる。

 

 

<第3段階>

〇腸の免疫の働きが低下し、

病原菌や寄生虫を除去できず、

腸に定着させてしまう。

 

 

〇免疫が強ければ悪さをしない

カンジダ菌が腸内で増殖し、

全身症状を引き起こす。

 

 

カンジダについても重要で、

改めて詳しくお話します。

 

 

もう一つ全身状態に悪さをするのが

胃に住み着くピロリ菌です。

 

 

日本人の70%にピロリ菌がいると

いわれています。

 

 

そのピロリがたくさんの病気の原因です。

胃がんの原因であることは

皆さんご存じだと思いますが、

 

 

皮膚だと

ニキビ、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、

その他たくさんの病気の原因になります。

 

 

 

自律神経が乱れている状態の人は

このような段階を経て

腸内環境が悪くなり、

全身の免疫力も下がっていくのです。

 

 

腸内環境がどのようになっているかは

便検査をするとわかります。

 

 

どんな菌がどれくらいいるか。

食物繊維をきちんと取れているか?

寄生虫や病原菌は住み着いていないか?

 

 

ピロリ菌はいないか?

血液検査、呼気検査、内視鏡検査で

ピロリがいないと言われた人も

この便検査(PCR検査)は感度が高いので、

発見できます。

 

 

リウマチや膠原病をを起こしやすい菌も

発見できます。

 

 

デブ菌とやせ菌の比率を見て、

あなたが太りやすい体質か

痩せやすい体質かもわかります^^

 

 

 

腸の状態を把握することで、

あなたの自律神経の乱れ具合が

どの程度なのか推測でき、

 

 

今悩んでいる病状について

適切に治療方針を立てることができます。

 

 

治療は検査結果を見て

菌がいれば除菌。

そして善玉菌を育てていく

乳酸菌や酪酸菌、

食物繊維を摂取していきます。

 

 

その前に、

前回お話した治療ピラミッドの最下層、

自律神経の乱れを取り除くことが必須です。

 

 

腸内環境を良くすれば、

ニキビ、肌荒れは改善して

お肌はグンときれいになりますよ~~~~♪

(お肌につけている化学物質を取り除くことは大前提ね)

 

 

   
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