親が手荒れを作る!

手荒れと親子関係

【親が手荒れを作る!】

 

 

先日

小学生の手荒れの子の

診察をしました。

 

 

お母さんがついてきて、

今までの経過を

お母さんがすべて話し、

 

 

お子さんには一切

話をさせません。

 

 

そして、これまで当院を何回か
受診したけれども

ちっとも良くならないと

 

 

まくしたてるように

言われました。

 

 

わたしは

お子さんに向かってお話ししました。

 

 

「食器洗いとかのお手伝いをよくするのかな~?」

 

 

すると、お母さんが

「勉強もしなくてはいけないのだから、

お手伝いなんてさせません!」と。

 

 

また、お子さんに向かって

「手は良く洗うのかな~?」

 

 

すると、お母さんが、

「手に亀裂があるから

きちんと洗わないとばい菌はいるから、

何度も手を洗わせています!」と。

 

 

よく話を聞くと

お母さんはお子さんに向かって

 

 

朝から晩まで

「手を洗いなさいっ!」と言っているそう。

 

 

それも、コマーシャルで有名な

泡で出てくる洗浄剤で。。。。

 

 

私は説明しました。

 

 

手荒れは手を洗いすぎると

ひどくなります。

 

 

特に、合成界面活性剤の

洗浄剤を使うと

 

 

皮膚の構造が壊されるので

どんどん悪化します。

 

 

これからは、手を洗う回数は

ごく少なく。

 

 

洗うときは固形の石けんで。

お湯ではなく水で。

 

 

と、指導しました。

 

 

すると、お母さんは

今まで間違っていたことを

きちんと受け止めてくださいました。

 

 

でも、ひとつ気がかりなことが

あります。

 

 

親の強い支配の元に

育てられているお子さんは、

 

 

手を何度も洗ってしまう

強迫性障害になりやすいのです。

 

 

今の時点で

そのようなことになっていないことを

願っています。

 

 

 

   
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